如何ともしがたい何か

便所の壁に殴り書き

上司にガチで怒られてる音とかを売ればいいじゃない的な何か

 奥さんが録音した俺のいびき音源、Gumroadで絶賛販売中(100円)

 これは売れる!

 …かどうかは分からないのだけれど、非常に面白い。このブログの著者であるごとう氏のネタはいつも面白い。もし世界のどこかに本物のいびきサウンズを探している人がいれば、きちんと商売として成り立つわけだ。実に興味深い。

 でも本物のいびきサウンズを必要としている人がいるのか。たぶんいると思う。どこかに。

 ドリフターズが「8時だよ!全員集合!!」などのコントで使われていた数々の屁の効果音は、本物の屁の音だったという。何でも、屁の音だけをたくさん収録したレコードがあったのだそうだ。志村けんアメリカかどこからかこのレコードを探してきて、効果音として使い続けたのだという。それまではラッパの音などで代用していたそうだが、なるほどリアリティが違う。そしてそのリアリティがコントに磨きをかける。確かに思い返せば、それらは何か道具で作り出したような音でなく、腹筋に押されて深淵なる人体から気体が放出される瞬間を捉えた厚みのある音だった。そしてホントに臭そうだった。つまり、屁の音を集めたような馬鹿レコードでもニーズはちゃんとあったのだ。

 屁の音を集めたレコード。ありそうでなかった、というか誰も正気でそんなものを作る気が無かった。というか無いのが正常だ。しかしどこかで必要としてくれている人がいる。そして、その人はちゃんとお金を払うのだ。屁の音を集めたレコードなのに。

 こう考えてくると、何でもいいから音なりなんなりをGumroad上で陳列しておくのも面白いのかなとも思う。どこで何を必要としている人がいるなんて分からないのだから。ただ一つ言えるのは、申し訳ないのだが自分はいびきの音を必要としていないということだ。