如何ともしがたい何か

便所の壁に殴り書き

無駄なものは無駄

 「人生、無駄なものはなにもない」という言説があるみたいだが、一面では合っていると思うし、別の一面では合ってないと思う。しかしやはり結論としては無駄なものは無駄なのではないか。

 無駄なものは無駄とは。例えば地面にスコップで穴を掘って、今度はその穴を埋めるという作業があるとする。

 こんなのは明らかに無駄だ。徒労だ。他人に強いるのであれば苦役でしかない。人生、無駄なものなんていくらでもある。

 では別の面で見ればどうだろうか。地面にスコップで穴を掘って埋める作業は徒労以外のなにものでないということを、自分の体で知ることができたという実体験ができたということだろうか。詭弁かもしれないが、多分そういうことなんだろうと思う。

 要するに事象に対する考え方というか捉え方なのだろう。

 しかし、世の中にはこのようなロジックで明らかに無駄なことを押し付けるような例もなくはない。「考え方を変えれば無駄じゃないから」という言い草だ。そういう人間がいるから困る。

 無駄なものは無駄。無駄なものは無駄。