如何ともしがたい何か

便所の壁に殴り書き

都知事選

 東京都知事選は舛添要一氏がダントツの得票数で勝利した。振り返ってみるといろんな意味で面白い選挙であった。

 何より面白いのは、街頭やネットでの活動が割と大人しくて、どうやらどぶ板に徹していた桝添氏が一番票を伸ばしたこと。一方で反原発を中心に打ち出した宇都宮氏と細川氏、少し違った方向からアプローチする田母神氏。この3氏に共通して感じたのは、支持者たちの思いが強すぎるがためのスタンドプレーであった。

 ネットにおいて対立候補ネガティブキャンペーンをしてみたり、果たして正しいが疑わしい放射能についての情報を出してみたり、「これは大丈夫なのかな?」という事例が見られた。

 そして、選挙が終わったら終わったでさまざまな陰謀論で思うように届かなかった得票数について分析をしてしまう。

 理想だけ見て、現実をきちんと直視をしていない人が勢いづいているのが今回の都知事選であった。

 そろそろいろいろ気がついた方がいいのではないか。それでないと前へ進めない。