如何ともしがたい何か

便所の壁に殴り書き

美味しんぼ騒動で感じたこと

 小学館「スピリッツ」の「美味しんぼ」騒動については、すでにいろいろな評論が出ているのでそちらに詳しくはゆずるとして、なんで小学館側はこういう騒動になることを見越すことができなかったのかという疑問の方が強い。スピリッツ編集部は、このような内容の漫画がいい方向に議論を巻き起こすと考えていたのだろうか。だとしたら、そうとう編集能力が劣化しているような気がしないでもない。偉そうな言い方かもしれないが。

 いわゆる「炎上商法」という見方もある。騒動を起こしておいて、それで雑誌をさばこうという指摘だ。この辺はネット上でもよくある集客手法だけど、うまくいったところで対価として「信用」という大切なものを無駄に消費する点は見逃してはいけない。短期的には売り上げにつながるかもしれないが、信用を失うという長期的な視点で見れば明らかに損をする。

 何より今回の件は、被災自治体からも抗議が出ているように、被災地で奮闘する人たちを傷つけているということは大きい。そこまでして主張したい内容だったのか。そこまでして売りたい内容だったのか。

 最近はこういう事例のように、「誰も得をしない」騒動が多すぎるような気がする。世の中の何かが変わってきたのだろうか。

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