社交辞令は悪いのか
社交辞令というと、普段の会話の中ではどちらかというとネガティブな意味でとらえられがちだったりする。というか、辞書を引いてもネガティブな要素を含む意味で紹介されている。
だけども、社交辞令はそんなにネガティブなのだろうか。確かに「人間関係の潤滑油」的であり、付き合い上での傷のなめ合いのようなところも大いにある。
とはいえ、相手を持ち上げたりほめたりすることは、そもそも悪いことではないはず。特に、日本人はもっと「ほめる」ことをした方がいいと個人的に考えているので、あまりネガティブに考えなくてもいいのではないだろうか。
というのも、どんなほめ言葉が人にいい影響を与えるか分からない。私生活や仕事で精神的に行き詰まっている人もいるかもしれない。そんな人にとっては、たとえ社交辞令であっても、その人を気にかける言葉は、きっと付き合いを越えたかたちで響くのではないだろうか。
もちろん、下心がしみ出しているような社交辞令はうっとうしいのでいかがなものかと思うけども。「情けは人のためならず」ともいう。社交辞令でもいいから、もっとほかの人をほめたり、たたえたり、評価してあげたりする姿勢をみんな持った方が、世の中がもう少しよくなるのではないかなと思う。