如何ともしがたい何か

便所の壁に殴り書き

オピニオンのたこつぼ化と分断が進む世界はどこへいくのか

 既存のシステムに対して疑義を投げかけるブログが多い。そして概してそういったブログは脚光を浴びる。

 もちろんさまざまな議論があるのはいいこと。しかしながら、無理にそうやって疑義を投げるブログをつくることが、ただの主張だけでなく、アクセスを集めて収益につなげたり、例えば書籍やメルマガといった新たな商法につなげる、ただの手段になってしまっていないだろうか。

 議論がお金儲けの手段だけになってしまうと、より過激で扇動的な内容になる危険性がある。そして、過激になればなるほど耳目を集める。そうなれば議論ではなくただのアジテーションになってしまって、対話を拒否するかのような雰囲気になってしまう。

 それはいいことなのだろうか。

 議論の対立は対話のテーブルやチャネルがあってこそ。しかし、現状をみるにただ主張だけがあって、それぞれの〝宗派〟が自分たちの信者の中だけで盛り上がっているという分断が起きているのではないだろうか。いうならば「たこつぼ化」だ。

 主張をするのは簡単。しかし、反論を受けることもある。だが、それに対して「信者」だとか「御用学者」とか、安易なレッテル貼りで反論から逃げようとしている人が多いのではないだろうか。

 オピニオンの分断は対立と憎悪しか生み出さない。その先にある世界はどんな世界なのだろうか。

極 飴斑点 たこ壷(大) 029-401-02C

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