如何ともしがたい何か

便所の壁に殴り書き

ライフハック系のブログはこうやって活かす、という話

 ライフハックとかそういうテーマのブログとかがある。だいたいそういうのはフェイスブックで「いいね!」されまくっていたり、ツイッターで言及されていたり、はてなブックマークがたくさんつけられていたりと、まあなんというか、みんなこういうの好きなんだなと。数の多さにみんなそろって「すがりつきたいんだな」と感じずにはいられない。

 さておき、こんなライフハック系ブログをうまく活かしている人っているのだろうか。

 こういうのが好きな人の9割9分は「いいね!」した時点で内容なぞ忘れてるだろうし、はてブで「あとで読む」タグをつけたものの、二度と「あとで読むことはない」。

 こういうのって、結局は記事を見つけて内容を読んで、「何となくできた気分になっちゃった」一瞬の麻薬効果であり、いちおうはツバをつけておこうねってのが「いいね!」であったり「あとで読まない」タグだったりするわけだ。

 結局は何も変わっていないわけだ。

 でも、こういうコンテンツは無数にあって、プライドだけ高くて無能なネット民たちが釣られて、アクセス数だけをごろごろと提供する不思議な構造になっている。いいように使われているだけ。アフィリエイトで儲けるためのカモになっているわけだ。

 それって悔しくない?

 はい、そこの悔しいと感じた人。どうせならその一度読んだだけの記事、もう一度読み直してみよう。え?「あとで読む」が多すぎて読む気にならない? ああ、完全にブクマの肥やし状態なんだね。典型的なダメ人間だね。

 ならば、目を閉じてそのたくさんある記事のどれかをランダムにクリックする。それなら何をやらせてもダメなあんたでもできるだろう。

 その手の記事はおおかた、間違ったことは書いていない。健康系とか金融系とかはすごく怪しいけど、みなさんのような何もしない愚民な人たちが好きな自己啓発系は、まあまあ読むに値する内容が多い。安心していいんじゃないかな。当たり前のことしか書いてないのも多いけど、誤っていて危険なことは少ない。大丈夫だよ。

 で、どうするか。

 その中で書かれている「これは」という事項を選ぼう。何でもいい。早起きしろというならそれでいい。毎日読書しろならそれでもいい。「これなら自分でもできるかな」という気に入った項目を「一つだけ」選ぶ。

 気をつけてほしいのは「一つだけ」選ぶということだ。

 え? 2つも3つもあるんだけどって? だからさ、そーゆー風に中途半端な性格だから、なにをやってもダメなんだよ。そういった優柔不断な性格だから「あとで読む」を永遠に読まないんだよ。1つに絞れっていうの。何でもいいから。1つ。1つだけだぞ。

 選んだらここからが本番。その「一つだけ」選んだ項目を1ヶ月以上やってみる。「一つだけ」を「1ヶ月以上」。続ける。文句言わずに続ける。

 え? 「1ヶ月なんて無理」? もう一度いうけどそういう中途半端な性格だから、なにをやってもダメなんだよ。甲斐性無し。悔しかったらやってみろよ、クズ。1ヶ月だけだよ? 1ヶ月。これすらできなかったら、永遠に何も変わることができないんだよ。それを想像してみろよ、怖くないか? 悔しくないか? 変わらないまま、1ヶ月が経ち、半年が経ち、1年が経ち、10年が経ち……。どう? やってみようって思った?

 というわけで、こういったライフハック系の記事を活かすには、あえて「一つだけ」「自分にできそうなこと」を選んで「1ヶ月」以上続けてみる。まあ、1ヶ月でなくてもいいんだけど、これは一応の目安。