ネタがないのでお題スロットから。
細かいとこだけど映画は「見た」ではなく「観た」が正解かな。
本題。あんまし知られていないかもしれないが「皇帝のいない八月」。
山本薩夫監督作品ということでメジャーであっていいはずなのだが、周囲に知っている人が驚くほど少ない。しかも主役が渡瀬恒彦と吉永小百合だよ。さらに山本圭や高橋悦史だったり、三國連太郎や丹波哲郎や渥美清も普通に出てきてちょっとしたオールスター映画なのだが、やっぱり知ってる人が周囲に少ない。これ有名な映画ですよな…?
元自衛隊員らがクーデターを画策して、寝台特急「さくら号」を乗っ取って東京に向かう一方、政府は極秘裏に鎮圧部隊を差し向ける。さらにその裏には中央政界にうごめく勢力争いがあってうんぬん…。
という突飛もないストーリーなのだが、なかなかこれが面白い。良くできている。なんといってもいかれた元自衛官役演じる渡瀬恒彦の狂気の目つきを存分に楽しめる。完全に逝っちゃってる目つき。最高。
山本薩夫作品だから仕方がないのだが、山本圭の役は別にいらなかったんじゃないかなあという気がしないでもない。いなくてもストーリーは成立したし、引き締まったような気もする。山本圭の台詞がいま改めて観ると「うすっぺらい」左翼の理想論なのがうける。
でも面白い。何回も観た。音楽もいいのよ音楽も。
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