如何ともしがたい何か

便所の壁に殴り書き

もうみんなネットやめようぜ、という話

 このブログの存在を忘れていて、はてなにログインするパスワードすら忘れていた。この一つ前のエントリーが2022年のものなので、ざっと2年ほど放置していたことになる。特に気にしてないし、そういうブログでもないのでどうでもいい。

 なんかFacebookの周辺がなりすまし広告の件でざわついているみたいだが、FBの日本でのシェアを考えると巨人であるFB社が衰退途上国の日本の言い分をすんなりと受け入れるはずもない。決着がつく日がくるのは間違いないが、なんだかんだと長期化して、ともすればうやむやになってしまうのではないだろうか。

 そもそも、表だって批判を表明している前沢某氏にしても、SNS上で10万円を配るという謎ムーブメントに走り出して、悪い意味で無垢なユーザーを釣るという結果をもたらしてしまった。よって、批判も説得力に欠ける。IT周りで財をなした人物であるにも関わらず、自身の10万円配りという愚行で新たな詐欺の温床をつくりだしてしまったことは周知の通り。SNS上に詐欺のカモリストをつくりだしてしまったのは、すでに多くの人が指摘している通りだ。

 弱っている政府・自民党としても、お金の件でどうこう言っても説得力もない。よその詐欺のことを批判するならば、党内の詐欺的な集金手法にちゃんと落とし前をつけないといけないよね、という話だ。

 そもそもFBに流れてくる広告なんて、ずいぶん昔からどれもこれもうさんくささしか感じなかった。ユーザーの、広告に対するリテラシーの低さも遡上に挙げる必要があろう。

 実際のところ、このFBの広告の問題はしばらくは決着がつかないだろう。FBなんて利用するメリットがあるとは思えないが、今でも利用者がいる状況では、アクセスは続き、広告は流れ続ける。そして、黒いカネがFB社に流れ続ける。一度経験した覚醒剤の効用はなかなか消し去ることはできない。自民党の某議員は、広告を一旦全部やめろといっているが、前述の通り、自民党は党内の詐欺的集金手法の件がまだ済んでいない。

 そして、結果的にFBを使うユーザーのうち、賢いユーザーだけが離れていって、そうでないユーザーが残るというなんともアレな空間になるのだろう。「いいね」をもらう自意識だけに満ちたうっとうしい空間。おれがおれがのメタバース。おれは頼まれても行きたくない。

 自意識だけで動き続けるネットの空間は、FBに限らずTwitter(現X)の方もそうだろう。訴訟を起こされているGoogleの口コミもそうだし、馬鹿の感情のはけ口に成り下がっているヤフーニュースのコメント欄もそう。はてなブックマークも危ないぞ。くだらない感情の吐露だけであふれたネットの空間。そして、そいつらに見せる広告で稼いでいる企業。これがわれわれが望んでいた姿なのか。

 賢い人はすでに距離を取り始めていると思う。いや、距離を取り始めた方が精神をけがされないで済む。