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如何ともしがたい何か

便所の壁に殴り書き

うなぎみたいな その2

 多分、頭の中に書きたいことや言いたいことはあるはずなのだ。いや、確実にある。しかし、それをうまく言語化できないところがうなぎみたいなんだと思う。ぬるぬるしてうまくつかめない。

 言語化に限らないのだが、頭の中にある思想を形にするのって、多分みんなが考えている以上に難しい。どんなにがんばっても、頭の中の10のうち1~2くらいしか表現できないなんてことはざら。ある人はエッセイにする。ある人は小説にする。別の人は詩にする。とある人は歌にして、別の人はそれを絵画にする。彫刻にする人もいれば舞踏で表現する人もいる。頭の中のもやもやを表現するのに形は関係ない。

 その表現手法について、頭の中のうなぎみたいなのと格闘し続けてきた人たちが、いわゆるアーティストだったり作家だったりするのだろう。いつか頭の中の10をめいっぱい表現してやろうと戦ってきたのだ。おれらみたいなチンカスがかなうわけがない。

 となれば、技法そのものを考えるより、その頭の中のうなぎの存在について考えるべきなんだろうな、と。