新聞社といった従来からあるメディアも、ネットのサイトに記事を載せるようになってもうだいたい20年くらい経つわけだが、各社によって見出しの付け方には差が出てきているみたい。
同じ記事でも新聞紙上の見出しと、ネット上の見出しは違うことがほとんどだ。とはいえ、各社に差があるけれども。
紙の上の見出しは、見出しだけで記事の全体を説明しようとする。見出しだけでニュースの概要がわかるようにだ。そうすることによって、読者は記事を読むべきかどうかの取捨選択ができる。スポーツ紙や夕刊紙はともかく、一般紙はどこも紙の上では見出しは落ち着いている感じだ(面白ニュースとかはそうでもないけどそれはそれでいい)。
ネット上ではどうか。
これも社によって差はあるけど、以前に比べて扇動的な見出しや釣り見出しをつける新聞社が出てきたような気がする。どこがそうかはあえて挙げないけれども。
これは簡単で、新聞社も見出しで釣ってサイトを見てもらい、アフィリエイトバナーをいかに見てもらって踏んでもらうかが収入に直結しているからだ。
しかし、新聞社もこれまで長年踏襲してきた紙の見出しの理論と、ネットの釣り要素という理論の端境でいろいろ迷っているようだ。いろいろ問題はあるけど、中立的で事実だけを伝える見出しにするか、収入を目的に釣り要素爆裂な見出しをつけるか。
知らない人も多いけど、新聞紙面の見出しは記事執筆記者とは別に、整理記者が記事を読んでつける。これはどこの社もそうだ。
しかし、ネットの見出しは必ずしも整理記者がつけるわけではない。いろいろケースはあるようだが、記者経験がない人や正社員でない人も多い。そんな中、広告収入を目的としたアクセス至上主義が入れば記事の内容を逸脱した釣り見出しに走る傾向はあるだろうと思う。
どちらがいいのかはわからない。ただひとつ言えるのはネットの新興メディアだけでなく、新聞社とかにしても「いかにアクセスしてもらうか」が懐を揺るがす難しい局面にいるということ。
いろいろ情報を総合するとこんなかんじになる。