如何ともしがたい何か

便所の壁に殴り書き

過激なことでしか勝負できないバカと普通なことでも勝負できる人の違い

 なんか渋谷で自称ユーチューバー(笑)が数人、撮影をしていたらわいせつな行為だとして警察に捕まったとかなんとか。白い粉を落として警官をからかったバカが逮捕された事件の時もそうだったが、そもそも才能の無いやつが注目されようと努力すると過激なことや他人に迷惑をかけることしかできない、やらない。触法ネタでしか勝負するしかないほど、そもそもの能力が低すぎるわけだ。能力が低いから、まともなクリエイターが避ける触法ネタでしかやっていけない。

 下ネタやエロネタ、触法ネタでしか注目を集めることができないというのは、クリエイターとして失格だということを知っておかないといけない。

 きちんと才能があるクリエイターは、他人と同じようなことをしていながら、他人と違う何かを引き出して表現する能力がある。だからこそ注目される。しかし、その本質的な部分が分からないバカ、というか分からないからこそバカなのだが、そいつらは同じようなことをしてもその他大勢に埋没してしまう。なぜなら同じようなことをしても、何かきらりと光る違うところを引き出す力がないからだ。要するに才能がない。他の人と同じがそれ未満のことしかできない。でもできると信じている。間違ったプライドだ。まあユーチューバー(笑)の世界にいくということは、ただのカネ目当てだろうが。

 まあそうなると、そういうバカは、普通の人がやらないことで注目を浴びようと画策するのだ。かつての雑誌や新聞、テレビやラジオと同じように、インターネットが主導権を取る時代になったからといって、所詮は数字がものを言うという世界の形は変わっていない。だから、どんどんと物作りが過激で頭の悪い方向に進んでいく。そういうカテゴリーは誰もやらないから、ブルーオーシャン(笑)ってやつだ。そういうバカは未開の地だと思って喜んでエログロ触法ネタでものをつくる。そこが立ち入り禁止の地帯であるにもかかわらずである。で、警察沙汰になるわけだ。

 ユーチューバー(笑)に限らずだが、何かものをつくるという行為は本当に地道な試行錯誤の連続だ。己を信じてそれをずっと続けてきた人たちだけが、人々に注目されて喜ばれるコンテンツをつくることができる。端から見ると簡単そうに見えるが、決してそんなことはない。しかし、バカは「こんなのおれでもできる」と簡単に参入してきて、箸にも棒にもかからないという現実に向き合うことになるが、バカであるがゆえにそれが理解できない。結果的に警察沙汰になるような、「ちゃんとした人はやらないネタ」でしかコンテンツをつくれない。

 本当にバカは悲しい。バカは罪である。涙が出てくる。

 しかしあれだ、こういうバカな連中に「好きなことで生きていく」という幻想を持たせて、カネだけかすめ取るGoogleの罪は重い。