当たり前が破綻しつつある日本のシステム
佐川急便の仕事がひどいとか遅配が過ぎるとか、ドミノピザが予約客に対してとんでもない遅延をして騒ぎになったとか、年末の忙しい時だというのに話題に事欠かない。
佐川急便といいドミノピザといい、「できる限度」を超えてサービスを拡大した結果で、客は不満しか残らず労働者は潰れ、会社は評価を下げる。いいとこなし。
— 姐さん (@KEIKO207) 2016年12月24日
このてのバランスの悪さは昨今の日本社会で増えてるように思い、重篤な病の初期症状ではないかと思ったりしてる。
佐川急便は顕著な例なのだろうが、こういった各サービス劣化の事例は断片的に色々なところで聞いたり目にしたりする。日本の社会全体のシステムが、何か全体的に劣化している。回っていたシステムが回らなくなってきている。これまでの日本社会で普通だったことが、普通でなくなってきている。当たり前が当たり前でなくなってきている。常識が常識でなくなってきている。しかも、劣化という形で。期日や時間の指定をしたら、その指定通りに荷物が届く。割と当たり前なサービスだが、よく考えてみるとすごいことだ。これを難なくこなしていたのが日本という社会だったのだろうが、これがもう回らなくなってきている。佐川急便の悪い評判の数々はその象徴というか、日本社会の崩壊の始まりなのではないだろうか。
様々な要因はあるが、日本の社会を回すシステムのあり方が、すでに破綻している段階にきているのは確かだろう。これから社会のレベルがどんどんと下がっていく。荷物の遅延ならまだいいだろう。行方不明や盗難すら当たり前になるのではないだろうか。便利が当たり前でなくなる。そういう時代に突入しているのだ。便利や安さ、スピードを追求しすぎた結果がこれなのかもしれない。当たり前だったサービスがいかに尊かったのか、実感する日が多くなるのだろう。そしてみんなで不幸になっていく。
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