如何ともしがたい何か

便所の壁に殴り書き

継続することこそが才能

 絵がうまい人と楽器演奏がうまい人は無条件で尊敬してしまう。

 というのも、その技巧もあるけれども何よりそこまで技を高めるための鍛錬を絶え間なく続けてきたということ。すなわち継続的な努力ができるという才覚に敬意を感じずにはいられないからだ。

 「継続は力なり」という。まさにこの通りだと思う。継続することさえできれば、何事も一定のレベルまでは達することもあるかもしれないが、何より継続できることがすごいと思うのだ。

 なぜならば自分がまったく長続きしない人間だからというのもある。どうすれば継続できるのかが分からない。そのモチベーションの維持もそうだし、周囲の環境がいかに継続するのに優れていたか。このへんは「孟母三遷の教え」に通じるものがある。また、そうやって継続できる環境、例えば家庭であったり学校などの社会であったりといろいろだが、そういう環境が整っているという幸運もあるだろう。

 いずれにせよ、そうやって継続できることこそが一つの才能であり、継続できたという事実こそが尊いものなのだろうと思う。